令和2年・10週~感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱~

2020年03月13日

令和2年 第10週(3月2日~3月8日)

☆定点報告疾患の発生状況

・今週の定点医療機関は,インフルエンザ定点92,小児科定点54です。

・第10週の定点把握対象疾患の総報告数は697人で,前週より135 人少ない報告数でした。

・流行発生警報の基準値(開始基準値及び終息基準値)以上の保健所
【咽頭結膜熱(開始3.0,終息1.0)】:鹿児島市(1.31),鹿屋(1.80),名瀬(4.67)
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(開始8.0,終息4.0)】:出水(13.33),川薩(4.00)
・流行発生注意報の基準値以上の保健所
【水 痘(基準値1.0)】:名瀬(1.33)

☆定点報告疾患(定点当たり報告数の上位3疾患の発生状況)

(1)感染性胃腸炎
第10 週の感染性胃腸炎の報告数は310 人で,前週より 67 人少なく,定点当たりの報告数は5.74 であった。
年齢別では 4 歳(38 人),1 歳,6 歳(それぞれ37 人),2歳,3 歳(それぞれ32 人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は,鹿屋保健所(10.20),鹿児島市保健所(9.46),指宿保健所(8.00)の順に多い。
鹿屋保健所が流行終息基準値(12.00)未満となったことから,県内で流行発生警報域の保健所はなくなった。


(2) A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
第 10 週のA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は 144 人で,前週より 8 人少なく,定点当たりの報告数は2.67 であった。
年齢別では4歳(29 人),6歳(26 人),5歳(22 人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は,出水保健所(13.33),志布志保健所(4.67),川薩保健所,大口保健所(それぞれ4.00)の順に多い。
川薩保健所が 7 週連続で,出水保健所が 4 週連続で流行発生警報域である。


(3)咽頭結膜熱
第10 週の咽頭結膜熱の報告数は67 人で,前週より2人多く,定点当たりの報告数は1.24 であった。
年齢別では1歳(15 人),3歳(11 人),5 歳(9人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は,名瀬保健所(4.67),志布志保健所(2.67),西之表保健所(2.00)の順に多い。
鹿児島市が11 週連続で,鹿屋保健所が5 週連続で,名瀬保健所が 17 週連続で流行発生警報域である。


【鹿児島県感染症情報センターより参照】
(2020年3月16日更新)

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