平成29年 第43週(10月23日～10月29日)

☆定点報告疾患の発生状況
・今週の定点医療機関は，インフルエンザ定点91，小児科定点53 です。
・第 43 週の定点把握対象疾患の総報告数は 894 人で，前週（823 人）より 71 人多い報告数でした（内容等については 4 頁参照)。
・流行発生警報の基準値（開始基準値及び終息基準値）以上の保健所は次のとおりです。
【咽頭結膜熱（開始 3.0，終息 1.0)】：西之表(7.00),姶良(3.71)
【手足口病（開始 5.0，終息 2.0)】：鹿児島市(4.83),指宿(2.50),出水(4.00),川薩(7.00),姶良(2.71)
【流行性耳下腺炎（開始 6.0，終息 2.0)】：鹿屋(6.60),西之表(13.00)
・流行発生注意報の基準値以上の保健所は次のとおりです。
【流行性耳下腺炎（基準値 3.0)】：志布志(3.00)

☆定点報告疾患（定点当たり報告数の上位３疾患の発生状況）

（1） 感染性胃腸炎
第 43 週の感染性胃腸炎の報告数は 301 人で，前週より 96 人多く，定点当たりの報告数は 5.68 であった。
年齢別では，1 歳(57 人)，10～14 歳(38 人)，2 歳(35 人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は，鹿児島市保健所（9.00)，姶良保健所（8.29)，指宿保健所（8.00)の順に多い。

（2） 手足口病
第 43 週の手足口病の報告数は 147人で，前週より21人少なく，定点当たりの報告数は2.77であった。
年齢別では，１歳(56 人)，2 歳(26 人)，3 歳(18人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は，川薩保健所（7.00)，鹿児島市保健所（4.83)，出水保健所（4.00)の順に多い。
川薩保健所が 21 週連続，鹿児島市保健所が 19 週連続，姶良保健所が 15 週連続，指宿保健所が 5週連続，出水保健所が 3 週連続で流行発生警報域である。

（3） ＲＳウイルス感染症
第43週のＲＳウイルス感染症の報告数は86人で，前週より 4 人少なく，定点当たりの報告数は 1.62であった。
年齢別では，１歳(33 人)，～5 ヶ月(17 人)，～11ヶ月(13 人)の順に多かった。保健所別の定点当たり報告数は，大口保健所
（5.00)，屋久島保健所（3.00)，川薩保健所（2.50)の順に多い。

【鹿児島県感染症情報センターより参照】
（平成29年11月2日更新)