令和2年 第5週(1月27日～2月2日)

☆定点報告疾患の発生状況

・今週の定点医療機関は，インフルエンザ定点 92，小児科定点 54 です。

・第 5 週の定点把握対象疾患の総報告数は 2483 人で，前週より695 人少ない報告数でした。

・流行発生警報の基準値（開始基準値及び終息基準値）以上の保健所

【インフルエンザ（開始 30.0，終息 10.0)】：鹿児島市(19.91),指宿(14.67),伊集院(19.83),名瀬(12.80), 川薩(20.29),姶良(25.45)
【咽頭結膜熱（開始3.0，終息1.0)】：鹿児島市(1.62),出水(1.00),名瀬(3.33)
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎（開始8.0，終息4.0)】：川薩(5.50)
【感染性胃腸炎（開始 20.0，終息12.0)】：鹿児島市(19.62),鹿屋(16.40)
【伝染性紅斑（開始2.0，終息1.0)】：鹿屋(2.60),名瀬(1.67) ・流行発生注意報の基準値以上の保健所
【インフルエンザ（基準値 10.0)】：加世田(10.67),出水(17.20),志布志(16.00),西之表(27.00),屋久島(13.25)
【水 痘（基準値 1.0)】：名瀬(1.00),

☆定点報告疾患（定点当たり報告数の上位３疾患の発生状況）

（1） インフルエンザ
第 5 週のインフルエンザの報告数は 1556 人で， 前週より623人少なく， 定点当たりの報告数は16.91 であった。
年齢別では，10～14 歳(331 人)，9 歳(129 人)，4 歳，40～49 歳(それぞれ 103 人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は，西之表保健所 （27.00)，姶良保健所（25.45)，川薩保健所（20.29) の順に多い。
鹿児島市保健所が7 週連続で，伊集院保健所，名 瀬保健所が 6 週連続で，姶良保健所が 3 週連続で， 指宿保健所，川薩保健所が 2 週連続で流行発生警報域である。

（2） 感染性胃腸炎
第 5 週の感染性胃腸炎の報告数は 602 人で，前週よ り 8 人少なく，定点当たりの報告数は 11.15 であっ た。
年齢別では，1 歳(81 人)，2 歳(63 人)，5 歳，10～ 14 歳，20～29 歳(それぞれ 57 人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は，鹿児島市保健所 （19.62)，指宿保健所（16.50)，鹿屋保健所（16.40) の順に多い。 鹿児島市保健所，鹿屋保健所が 2 週連続で流行発生警報域である。


（3）Ａ群溶血性レンサ球菌咽頭炎
第 5 週のＡ群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は 147 人で，前週より 58 人少なく，定点当たりの報告数 は 2.72 であった。
年齢別では，5 歳(30 人)，6 歳(22 人)，4 歳(17 人) の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は，出水保健所 （6.00)，川薩保健所（5.50)，鹿児島市保健所（4.92) の順に多い。
川薩保健所が2 週連続で流行発生警報域である。

【鹿児島県感染症情報センターより参照】
（令和2年2月7日更新)