2020年 第2週(1月6日～1月12日)

☆定点報告疾患の発生状況

・今週の定点医療機関は，インフルエンザ定点 92，小児科定点 54 です。
・第 2 週の定点把握対象疾患の総報告数は 3042 人で，前週より1428 人多い報告数でした。

・流行発生警報の基準値（開始基準値及び終息基準値）以上の保健所
【インフルエンザ（開始 30.0，終息 10.0)】：鹿児島市(15.52),伊集院(20.67),大口(32.50),鹿屋(19.25), 名瀬(66.00),徳之島(80.20)
【咽頭結膜熱（開始3.0，終息1.0)】：鹿児島市(2.69),伊集院(2.25),出水(3.33),名瀬(4.67)
【水 痘（開始2.0，終息1.0)】：出水(2.00)
【伝染性紅斑（開始2.0，終息1.0)】：鹿屋(3.00),川薩(2.25)

・流行発生注意報の基準値以上の保健所
【インフルエンザ（基準値 10.0)】：指宿(19.00),出水(16.80),志布志(18.00),西之表(15.00),川薩(24.86), 姶良(21.45)
【水 痘（基準値 1.0)】：鹿児島市(1.38),加世田(1.67)


☆定点報告疾患（定点当たり報告数の上位３疾患の発生状況）

（1） インフルエンザ
第 2 週のインフルエンザの報告数は 2,182 人で，前週より 995 人多く，定点当たりの報告数は 23.72 であった。
年齢別では，30～39 歳(235 人)，40～49 歳(231 人)， 10～14 歳(218 人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は，徳之島保健所 （80.20)，名瀬保健所（66.00)，大口保健所（32.50)の 順に多い。
鹿児島市保健所，鹿屋保健所が 4 週連続で，伊集院保 健所，名瀬保健所が 3 週連続で，大口保健所，徳之島保 健所が今週から，流行発生警報域である。

（2） 感染性胃腸炎
第 2 週の感染性胃腸炎の報告数は 522 人で，前週より 272 人多く，定点当たりの報告数は 9.67 であった。
年齢別では，1 歳(91 人)，2 歳(65 人)，10～14 歳(55 人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は，指宿保健所（18.00)， 鹿児島市保健所（16.31)，大口保健所（15.00)の順に多い。

（3）Ａ群溶血性レンサ球菌咽頭炎
第 2 週のＡ群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は 97 人で，前週より 51 人多く，定点当たりの報告数は 1.80 であった。
年齢別では，7 歳(16 人)，4 歳(14 人)，5 歳(12 人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は，大口保健所（4.00)， 川薩保健所（3.75)，鹿児島市保健所（3.62)の順に多い。


【鹿児島県感染症情報センターより参照】
（2020年1月17日更新)