令和元年 第52週(12月23日～12月29日)

☆定点報告疾患の発生状況

・今週の定点医療機関は，インフルエンザ定点91，小児科定点53です。

・第52週の定点把握対象疾患の総報告数は3346 人で，前週より221人多い報告数でした（4頁参照)。

・流行発生警報の基準値（開始基準値及び終息基準値）以上の保健所

【インフルエンザ（開始30.0，終息10.0)】：鹿児島市(32.48),指宿(13.67),伊集院(38.00),出水(31.60),志布志(19.20),鹿屋(29.13),名瀬(34.80)
【咽頭結膜熱（開始3.0，終息1.0)】：鹿児島市(3.46),伊集院(7.50),出水(3.33),西之表(2.00),名瀬(10.67)
【Ａ群溶血性レンサ球菌咽頭炎（開始8.0，終息4.0)】：川薩(5.75)
【感染性胃腸炎（開始20.0，終息12.0)】：鹿児島市(20.15),指宿(13.50)
【伝染性紅斑（開始2.0，終息1.0)】：鹿屋(3.40)

・流行発生注意報の基準値以上の保健所
【インフルエンザ（基準値10.0)】：加世田(17.17),大口(10.00),徳之島(17.00),川薩(29.29),姶良(24.60)
【水 痘（基準値1.0)】：名瀬(1.67)

☆定点報告疾患（定点当たり報告数の上位３疾患の発生状況）

（1） インフルエンザ
第 52 週のインフルエンザの報告数は 2361 人で，前週より 210 人多く，定点当たりの報告数は 25.95であった。
年齢別では，10～14 歳(457 人)，7 歳(210 人)，6歳(201 人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は，伊集院保健所（38.00)，名瀬保健所（34.80)，鹿児島市保健所（32.48)の順に多い。
志布志保健所が 3 週連続で，鹿児島市保健所，指宿保健所，鹿屋保健所が2週連続で，伊集院保健所，出水保健所，名瀬保健所が今週から流行発生警報域となっています。


（2） 感染性胃腸炎
第52 週の感染性胃腸炎の報告数は560人で，前週より34 人多く，定点当たりの報告数は10.57 であった。
年齢別では，1歳(79 人)，2 歳(68 人)，20～29歳(64人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は，鹿児島市保健所（20.15)，姶良保健所（15.67)，指宿保健所（13.50)の順に多い。
指宿保健所が 2 週連続で，鹿児島市保健所が今週から流行発生警報域となっています。

（3） 咽頭結膜熱
第52 週の咽頭結膜熱の報告数は150 人で，前週より14 人少なく，定点当たりの報告数は2.83 であった。
年齢別では，1 歳(30 人)，2 歳(25 人)，3 歳(22 人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は，名瀬保健所（10.67)，伊集院保健所（7.50)，鹿児島市保健所（3.46)の順に多い。
伊集院保健所が25週連続で，名瀬保健所が7 週連続で，西之表保健所が 5 週連続で，出水保健所が 4 週連続で，鹿児島市保健所が今週から流行発生警報域となっています。

【鹿児島県感染症情報センターより参照】
（令和2年1月9日更新)