平成29年 第29週(7月17日～7月23日)

☆定点報告疾患の発生状況
・今週の定点医療機関は，インフルエンザ定点92，小児科定点54 です。
・第 29 週の定点把握対象疾患の総報告数は 1173 人で，前週（1398 人）より 225 人少ない報告数でした
・流行発生警報の基準値（開始基準値及び終息基準値）以上の保健所は次のとおりです。
【咽頭結膜熱（開始 3.0，終息 1.0)】：出水(1.00),鹿屋(1.00),西之表(4.00),屋久島(9.00),姶良(3.00)
【Ａ群溶血性レンサ球菌咽頭炎（開始 8.0，終息 4.0)】：川薩(4.50)
【手足口病（開始 5.0，終息 2.0)】：鹿児島市(10.85),志布志(6.00),鹿屋(9.00),川薩(6.25),姶良(6.57)
【ヘルパンギーナ（開始 6.0，終息 2.0)】：指宿(3.00),加世田(7.00)
【流行性耳下腺炎（開始 6.0，終息 2.0)】：出水(4.67),西之表(15.00)
・流行発生注意報の基準値以上の保健所は次のとおりです。
【流行性耳下腺炎（基準値 3.0)】：鹿屋(3.00)

☆定点報告疾患（定点当たり報告数の上位３疾患の発生状況）

（1）手足口病
第 29 週の手足口病の報告数は 305人で，前週より60人少なく，定点当たりの報告数は5.65であった。
年齢別では，１歳(107 人)，2 歳(53 人)，6～11ヶ月(35 人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は，鹿児島市保健所（10.85)，鹿屋保健所（9.00)，姶良保健所（6.57)の順に多い。
鹿屋保健所が 11 週連続，志布志保健所が 10 週連続，川薩保健所が 7 週連続，鹿児島市保健所が 5 週連続，姶良保健所が今週から流行発生警報域である。

（2） 感染性胃腸炎
第 29 週の感染性胃腸炎の報告数は 280 人で，前週より 116 人少なく，定点当たりの報告数は 5.19 であった。
年齢別では，１歳(48 人)，3 歳(33 人)，2 歳(32人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は，志布志保健所（12.00)，指宿保健所（9.00)，鹿屋保健所（8.80)の順に多い。

（3） ヘルパンギーナ
第 29 週のヘルパンギーナの報告数は 158 人で，前週より 21 人少なく，定点当たりの報告数は 2.93 であった。
年齢別では，１歳(54 人)，2 歳(34 人)，3 歳(23人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は，加世田保健所（7.00)，鹿屋保健所（4.80)，鹿児島市保健所（4.08)の順に多い。
指宿保健所が 5 週連続，加世田保健所が 3 週連続で流行発生警報域である。

【鹿児島県感染症情報センターより参照】
（平成29年7月28日更新)