平成29年15週〜 感染性胃腸炎・ インフルエンザ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎〜

2017年04月24日

平成29年 第15週(4月10日~4月16日)

◆ 手足口病の地域的な流行がみられます。今後の動向に注意してください。
手足口病の報告数は,前週(17 人)より 46 人多い63 人(定点当たり報告数 1.15)でした。
川薩保健所の定点当たり報告数(11.75)は、前週(2.00)から約6倍に増加し,流行発生警報の開始基準値の5.00を超えました。
年齢別では,1歳以下(47 人),2 歳(10 人),3 歳(4 人)の順に多く,4 歳までの全体に占める割合は約97%でした。
手足口病はコクサッキーウイルス A16,A6,エンテロウイ 図 第13週~15週の保健所別報告数の推移ルス71などのエンテロウイルス属が原因ウイルスで4歳位までの幼児を中心に夏季に流行が見られる疾患です。予防としては,接触予防策及び飛沫予防策が重要であり,特に手洗いの励行が重要です。

◆ A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は,前週(80 人)より 19 人多い 99 人(定点当たり報告数 1.80)でし
た。2 週連続で多くなっています。保健所別では、川薩保健所(7.00),出水保健所,西之表保健所,屋久
島保健所(それぞれ 3.00)の順で多くなっています。感染経路としては,菌の付着した手を介した接触感
染,咳やくしゃみ等による飛沫感染があります。予防方法としては,手洗い・うがいやマスクの着用が有
効です。また,タオルの共用を避けることが大切です。


☆定点報告疾患(定点当たり報告数の上位3疾患の発生状況)

(1) 感染性胃腸炎
第 15 週の感染性胃腸炎の報告数は 524 人で,前週より 27 人多く,定点当たりの報告数は 9.53 であった。
年齢別では,1 歳(79 人),2 歳(61 人),5 歳(52人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は,鹿屋保健所(21.40),指宿保健所(20.50),姶良保健所(14.14)の順に多い。
指宿保健所が 22 週連続,鹿屋保健所が 19 週連続,志布志保健所が 2 週連続で流行発生警報域である。

(2) インフルエンザ
第 15 週のインフルエンザの報告数は 403 人で,前週より 36 人少なく,定点当たりの報告数は 4.33 であった。
年齢別では,10~14 歳(60人),7 歳(38 人),4歳(34 人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は,川薩保健所(8.14),志布志保健所(6.60),徳之島保健所(5.40)の順に多い。

(3) A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
第 15 週のA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は 99 人で,前週より 19 人多く,定点当たりの報告数は 1.80 であった。
年齢別では,5 歳(14 人),4 歳(12 人),6 歳(11人),10~14 歳(11 人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は,川薩保健所(7.00),出水保健所(3.00),西之表保健所(3.00), 屋久島保健所(3.00),志布志保健所(2.67)の順に多い。

【鹿児島県感染症情報センターより参照】
(平成29年4月20日更新)

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