平成29年16週〜 感染性胃腸炎・ インフルエンザ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎〜

2017年04月29日

平成29年 第16週(4月17日~4月23日)

◆ A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は 3 週連続で増加しました。例年,冬季~春季にかけて流行が見られることから,今後の動向に注意してください。
A 群溶血レンサ球菌咽頭炎の報告数は,前週(99人)より26人多い125人(定点当たり報告数2.27)でした。3 週連続で増加しました。
保健所別では,川薩保健所(6.75),鹿児島市保健所(6.08)が多くなっています。図は第 14 週~16 週の保健所別報告数の推移を示しています。
全国の定点当たり報告数は 1.92 で,鳥取県(6.05),山形県(5.03),大分県(3.44)の順となっています(IDWR 第 14 週)。
予防法としては,手洗いやうがい,マスクの着用が有効です。また,タオル等の共用を避けること

◆ 手足口病の報告数は,前週(63 人)より 45 人多い 108 人(定点当たり報告数 1.96)でした。
保健所別では,川薩保健所(14.25)が 2 週連続で,出水保健所(5.67)が今週から流行発生警報域です。今後の動向に注意してください。

☆定点報告疾患の発生状況
・今週の定点医療機関は,インフルエンザ定点93,小児科定点55 です。
・第 16 週の定点把握対象疾患の総報告数は 1272 人で,前週(1325 人)より 53 人少ない報告数でした。
・流行発生警報の基準値(開始基準値及び終息基準値)以上の保健所は次のとおりです。
【咽頭結膜熱(開始 3.0,終息 1.0)】:出水(1.33),西之表(1.00)
【感染性胃腸炎(開始 20.0,終息 12.0)】:指宿(19.00),志布志(12.33),鹿屋(15.00)
【手足口病(開始 5.0,終息 2.0)】:出水(5.67),川薩(14.25)
【流行性耳下腺炎(開始 6.0,終息 2.0)】:出水(6.33)
・流行発生注意報の基準値以上の保健所は次のとおりです。
【流行性耳下腺炎(基準値 3.0)】:指宿(4.50)


☆定点報告疾患(定点当たり報告数の上位3疾患の発生状況)

(1) 感染性胃腸炎
第 16 週の感染性胃腸炎の報告数は 479 人で,前週より 45 人少なく,定点当たりの報告数は 8.71 であった。
年齢別では,4 歳(66 人),1 歳(63 人),2 歳(63人),3 歳(49 人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は,指宿保健所(19.00),鹿屋保健所(15.00),志布志保健所(12.33)の順に多い。
指宿保健所が 23 週連続,鹿屋保健所が 20 週連続,志布志保健所が 3 週連続で流行発生警報域である。

(2) インフルエンザ
第 16 週のインフルエンザの報告数は 295 人で,前週より 108 人少なく,定点当たりの報告数は 3.17であった。
年齢別では,10~14 歳(67人),5 歳(21 人),6歳(20 人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は,伊集院保健所(6.00),志布志保健所(4.40),川薩保健所(4.14)の順に多い。

(3) A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
第 16 週のA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は 125 人で,前週より 26人多く,定点当たりの報告数は 2.27 であった。
年齢別では,5 歳(20 人),2 歳(15 人),10~14 歳(14 人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は,川薩保健所(6.75),鹿児島市保健所(6.08),出水保健所(1.67)の順に多い。

【鹿児島県感染症情報センターより参照】
(平成29年4月27日更新)

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